本の森

「まとめ読み」を作る

個別の本を取り上げて<「・・・」を読む>という記事を作成するのにはかなりエネルギーが必要なので、特に重要な本や何かの理由で是非とも紹介したい本に限られることになるだろう。そのためこれから「読む」を作成するとか、記憶に止める必要のある本(以下「登録本」という。)について、「本の森」の「カテゴリー」に添って、その下位の「カテゴリー」別、あるいは話題や内容別の「まとめ読み」=「一覧」を作成することとする。例えば、「本を読む本」まとめ読み、「進化論の本」まとめ読み、「樹木の本」まとめ読み等々である。

そのための準備として登録本については、「私本管理」と、WEB上の「メディアマーカー」に登録する。

「私本管理」は私のパソコン上で行い、①新規購入(過去に購入したものも含める)と、②作成中(「まとめ読み一覧」作成作業中)、③一覧・リンク(「まとめ読み一覧の作成済みないし記事中でリンしたものの)、投稿(「読む」を作成済み。)に分け、シールを貼る。「メディアマーカー」には、作成中の本を登録する。「メディアマーカー」に登録すると公開され、EVERNOTEに読み込まれるので、EVERNOTEで読書メモを作成することができる。

「本を読む本」まとめ読み

最初に「本を読む本」で試作してみる。

まとめ読み一覧

カテゴリーや、その下位のk手子リーは次のようになる。

自然と科学

「化学」、「物理」、「生物学」、「宇宙と地球」、「数学」、「統計学」、「工学」、「医学」、「生化学」

社会の構造

「経済学」、「経済分析」、「開発経済学」、「開発法学」、「経営学」、「政治」、「世界史」、「日本史」、「社会学」、「人類学」

ヒトの内的世界

「哲学」、「論理学」、「心理学」、「芸術」、「仏教」、「本を読む本」、「勉強法の本」、「英語の勉強法の本」

その他

「山の本」、「山の本(ガイド本)」、「山の本(技術本)」、「旅の本」、「花の本」、「樹木の本」、「筋トレとストレッチ」、「健康になる本」、「HTMLとCSSの本」、「WEBの本」、「ITの本」、「私の嫌いな本」

法とルール

「公法」、「刑事法」

様々なビジネス

「健康管理システム」、「エアーアンビュランス」

世界に向けて

「Kindle本」を読む、「Audible」を聞く、「開発経済学」、「開発法学」、

本の森

6冊?

2014年の大晦日なので、今年、読んだ本のうち記憶に深くとどめるべき本についてまとめておこう。ただしこれは今年刊行された本という意味ではない。私が今年少しまじめに取り組んで示唆を受けたぐらいの意味だ。

といっても、ホームページの整理を考えはじめたのが2ヶ月前なので、まだ本のことにまで十分な手が回らない。だからとにかく最近読んで今の私にとって(仕事や社会貢献等を含んで)重要だと思った本6冊について簡単にまとめておこう。6冊なのは、思いつくままで、適当な数だ。

ただ重要だと考える基準は、知的好奇心を満たすとか、面白いとかよりも(もちろんいずれもそうなのだけれども)、私が現在取り組もうと思っている、価値と健康の創造に添ったものになっている。人も多少は進歩するのだ。

この本6冊

次の6冊だ。

  1. 繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史
    マット・リドレー、
    The Rational Optimist by Matt Ridley
  2. 暴力はどこからきたか―人間性の起源を探る
    山極 寿一
  3. 貧困の終焉: 2025年までに世界を変える
    ジェフリー サックス
    The End of Poverty: Economic Possibilities for Our Time by Jeffrey Sachs
  4. 経済的価値と社会的価値を同時実現する 共通価値の戦略
    マイケル.E.ポーター
  5. GO WILD 野生の体を取り戻せ! 科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス
    ジョンJ.レイティ、 リチャード・マニング
    Go Wild: Free Your Body and Mind from the Afflictions of Civilization by John J. Ratey and Richard Manning
  6. 哲学入門
    戸田山 和久

簡単なメモ

私が、世界における価値創造ということに目を開かれたのが1だ。これをもう少し遡って動物としてのヒトから考える基本が2だ。更に国際的な経済展開として開発途上国の現在の価値創造を実践しているのが3で、それをより深く考える視点を4が与えてくれる。

これらは3、4はともかく、進化論を基本とするものだが、それをもとにヒトの心身論を考察している最新の本が5である(ただし、この本の糖と炭水化物に関する議論は、単純すぎる。)。さらにこれらを、原理的に考察しているのが6だ。

これらの分野は日々新しい成果生まれている。私の本のストックもたくさんある。来年は、自分自身で少しでも創造に足を踏み入れたい。

人の心と行動

マジカルナンバー7から3へ

人間が記憶できる量を「チャンク」と呼ばれる塊りで表すと、7±2個の範囲に収まるとして「マジカルナンバー7(±2)」ということがいわれるが(Miller, G. A. (1956). The magical number seven, plus or minus two: Some limits on our capacity for processing information.)、実際は素材の種類に依存し、数字なら約7個、文字なら約6個、単語なら約5個である、そして見かけ上の記憶成績を増やす要因をできる限り排除すると、若年成人の純粋な短期記憶容量は約4チャンクだそうなので(以上、ウィキペディア)、中高年になると3チャンクだろう。

ところで、中高年、特に60歳を過ぎると体についてあれこれ配慮しながら毎日の生活をしていかないと、あちらこちらにガタが来るというのが実感だが、もちろんあれもこれもというわけにはいかない。なんせ3チャンクだから、カバー出来ることは限られる。でも一番の問題は面倒くさくなって、頭の中は0チャンクで何もしないことだろう。

マントラと標語

いや一つ頭に入っておけば十分だという考えもある。仏教では、念仏(南無阿弥陀仏)、お題目(南無妙法蓮華経)、光明真言(オン アボキャ ベイロシャノウ マカボダラ マニ ハンドマ ジンバラ ハラバリタヤ ウン)などを唱えるが、これは意味よりもマントラとして唱えるという世界だ。

キリスト教の主の祈り(天におられるわたしたちの父よ、み名が聖とされますように。み国が来ますように。みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。わたしたちの日ごとの糧を今日も お与えください。わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。わたしたちを誘惑におちいらせず、悪からお救いください。アーメン)や、仏教の懺悔偈(さんげげ)(我昔所造諸悪業(がしゃくしょぞうしょあくごう)、皆由無始貪瞋癡(かいゆうむしとんじんち)、従身語意之所生(じゅうしんごいししょしょう)、一切我今皆懺悔(いっさいがこんかいさんげ)や、十善戒(弟子某甲盡未来際(でしむこうじんみらいさい)不殺生 不偸盗 不邪淫 不妄語 不綺語 不両舌 不悪口 不慳貪 不瞋恚 不邪見(ふせっしょうふちゅうとうふじゃいん、ふもうごふきごふりょうぜつふあっく、ふけんどんふしんにふじゃけん)なんかは長いし、意味に充ち満ちた世界だ。ところで、私の頃の主の祈りは文語文だったなあ。それと十善戒の代わりに五戒というものもあって、これは4番目までは同じだが、5番目が何と不飲酒(ふおんじゅ)になって終わり。どうして不飲酒がいきなり大抜擢を受けるのだろう。今の私にはよくわかるが。

でもこれらは人によってはいいかも知れないが、60を過ぎた体のガタは防げない。そこで健やかな毎日を過ごすための私流の標語(モットー、スローガン)を考えよう。

食動考

私が考えた標語は、食動考。体に大切なのは、食べることと、動くことと、考えることという意味だ。食は小食、動は多動、考はダニエル・カーネマンの「システム2」だろう。これらの意味内容については、今後じっくりと生命論、健康論として検討していきたいと思うが、今日はとりあえず、標語だ。

でも食動考のままでは抽象的だから、個人個人で食動考のそれぞれに具体的な対象を乗せよう。今の私の場合(当然どんどん変わっていくものだ。)、食は野菜、動は毎日できるスクワットかな。考は英語だな。そうすると口調も考えて、「一英、二スク、三野菜(いちえいにすくさんやさい)」というところだろう。

これを毎日口ずさんみ、毎日少しでもいいから欠かさず実行すれば、0チャンクや、対象が多すぎて結局何もできない場合との差は、明白だ。

偶然に驚く

というようなことを昨日(2014年12月15日)までに考えて、食動考はなかなかいいなあと自画自賛して記事を作成したが、今日アメリカのamazon.comを見ていて驚いた。SCIENTIFIC AMERICANの特集号として「EAT,MOVE,THINK Living Healthy」が販売されていた。「EAT,MOVE,THINK」?食、動、考そのままだ。ただ内容は、7セクションに分けて、それぞれ4、5本程度の短いエッセイから構成されているが。

これはまったくの偶然ではあるが、私が大切だと考えていることが期せずして、SCIENTIFIC AMERICANのeditorと一致したということだ。もっとも誰が考えても同じようなことになるということかも知れないが。