日々雑感

北澤義博さん

北澤義博弁護士が亡くなってもう2年が経過した。北澤さんは、情報公開制度の制定をリードしたり、大宮法科大学院で副学長をつとめたり、とても有能な弁護士だった。

私は北澤さんが所長をしていたフロンティア・ローと一緒に仕事をしようと思ってごく近くに事務所を設け、合同することについて何度も声もかけてもらったのだけで、結局、実現しないまま北澤さんは逝ってしまった。とても心残りだ。

今般、北澤さんの「遺稿・追悼集」に寄稿を求められたので、そのまま掲載する。
改めて北澤さんのご冥福をお祈りしたい。

北澤さんと私

誰もが認めるだろうが、北澤さんは本当にダンディで素敵だった。私がご一緒したのは、大体アフターファイブだったから、イタリアンでワインのボトルを傾けたり、花たろうで久保田の4合ビンを抱えたりする北澤さんの姿の記憶は鮮明だが、そこで何を話したかは朧気だ。でも私と北澤さんの間には、「遅れてきた青年」としての世代的な共感があり、これから何をすればいいんだろうということが共通する無言の課題だったと思う。

いつか北澤さんと何か勉強でもしようよという話になって、私が「科学」というと、「科学的社会主義」と思われて苦笑されたことがあった。でも本当は、最近になってやっと「科学」が、人間の身の丈をはずれた極大の宇宙から極小の素粒子までを読み解くことができはじめたので、そういう中で自然、生命、人間のありようを考え、制度を構想しようということだったのだが話はそのまま立ち消えになった。

北澤さんは弁護士や法教育者として颯爽と充実した道を歩んだが、私は、非科学的で権威主義的な価値観に基づく制度が嫌いだから、弁護士になりきれなかった。振り返れば科学者の方が面白かっただろうが、でも機は熟しているのだから、「科学」を踏まえた人生最後のあがきをしたいと思っている。北澤さんは、いつまでも現実と向き合わない奴だといって、またもや苦笑しているだろうな。余りにも早く逝った北澤さんのご冥福をお祈りしたい。

日々雑感

畑仕事

私が子供のころ、そこいら中に畑と肥溜めがあり、子供も普通に畑仕事を手伝っていたと思う(夢なのでよくわからないが、私は今でも時折、肥溜めに落ちる夢を見ているような気がする。)。ただ私は上に兄二人がおり、畑仕事のような手間のかかる仕事は兄がやらされたたので、私は「甘やかされて」見守るだけだったと思う。したがって私は、畑仕事は何も身についていない。

最近は山に行けなくなったので、せめて家庭菜園でも始めて土に親しもうと思い立ったが、実は私は蚊に極めて弱い。刺されやすいし、刺されると大ごとだ。でも蚊が怖くて家庭菜園もできないというのでは、元山男が泣くので、何とかしようと思う。ま、夏さえ外せば大丈夫か。

家庭菜園についてのDVD付きの本を買ってきたが、まず肥料について極めて複雑なことが指示されていて、とてもではないが何をしていいかわからない。そこで、百聞は一見に如かずで、昨日(9月6日)、横浜市の子供植物園でやっていた「楽しい家庭菜園~秋冬野菜」に参加させてもらい、はじめて、マルチシート、不織布、防虫シートに触らせてもらい、畝作りと移植と種蒔きを少しした。しっかり蚊にも刺された。肥料は、テーマではなかったが、どうもそんなに複雑な話ではないようであった。まずは始めるのが大事だよね。

今週の土日は、とにかく秋野菜を植える準備をしよう。

日本のaudible

私は、日本で始まった月額1500円のaudibleのサービスについて、「提供されるコンテンツ数が圧倒的に(現状では、あるいはずっと)少ない」ので無料体験期間を有料に延長しないと思うと書いたが、先週、金曜日に検索してみると、5、169件が提供されているという情報が出てきた。最初に見たときは見かけなかった音声も多く、落語とか語学は相当充実しているといえそうなのでが入っている。)、提供されるコンテンツ数が少ないというコメントは撤回するが(何と経済学書として岩井さんの「貨幣論」。「ヴェニスの商人の資本論」、結局、このサービスが定着するか否かは、どういう場合に、日本人が日本語の本を音声で聞くかという問題に帰着するだろう。

しかも、どうも日本のAmazonは、自立したシステムづくりが下手なようで、上記の検索結果もどういう場合に出てくるのか、極めて分かりにくい。ついにいうと、現在、利用できるデバイスは、Androidだけだ。Kindle Fireで利用できないのは、どう考えたらいいんだろう。

私はと言えば、少しの期間、有料サービスを利用して様子を見るだろう(落語は相当、聞くだろう。)。落語に飽きるとどうするかは、未定だ。

NetFlixとプライム・ビデオ

9月2日からNetFlixというHuluとほぼ似たようなサービスが始まった。1ヶ月無料体験期間があり、こちらは「世界最大規模」ながら月額600円だ。読み込みも軽快で素晴らしいし、アメリカの番組には、ほとんど、音声英語、字幕英語サービスがあるのではないか。

私がHuluで熱愛しているビッグバンセオリーも、5シーズンすべてが提供され、音声の英日、字幕の英日が簡単に切り替えられる。楽しいのはもとより、英語学習にも最適(なはず)だ。しかも孫娘に見せたいマンガ日本昔話も提供されている。

いまでは、Huluは、アンパンマンぐらいしか見ないが、実はアンパンマンは、Dtvの方がはるかに充実している。

しかも、Amazonが、9月下旬から、プライム会員(年額4000円弱で、商品をすぐに送付するサービス)なら、プライム・ビデオを付加(無料)して、提供するサービスを開始するという。

私はこの情勢を踏まえ、NHKのサービスは解約した。多分、Huluも解約するだろう。

それにしても、視聴覚コンテンツをめぐる充実は著しい。先日、TUTAYAの店舗に、DVDから撤退するというアナウンスを見たが当然か。

こうなると視聴覚コンテンツを愛用しつつ、自分で考え、実行することがますます重要になってくるだろう。それにしても面倒な時代になりましたなあ。

IT・AI・DX

現状

会社(WOL)の迷走状態はあまり変わらない。私は余りやることもなくなり、事務所でいきなり暇になってしまった。来し方行く末を考えるが、とにかく一つでも何か実のあることをしようと思う。

ところで土曜日(8月22日)には、例によって、ジジババと孫娘の惠美ちゃんの3人で、横浜の八景島に隣接する海の公園に行った。今年、4回目か5回目になるだろう。ここは遠浅で、潮干狩りにはとても適しているが、アオサ(誰もがワカメというが)がぴっちりと生え、浮遊していて、少なくても大人の海水浴にはどうも。それで人出もあまり多くなく、惠美ちゃんにはぴったりだ。砂で遊んだり、ワカメを集めたり、波におびえたり、カモメに見とれたり、浮き輪にお尻を突っ込んでぷかぷか浮かんでみたり。最後にやっと上半身を浮き輪から出して海に乗り出す格好ができた。今後の進展が楽しみだ。ただもう時期的に海には行けないから、おむつが取れたら温水プールでトレーニングだ。

今、2歳2ヶ月だが、最近、言葉も行動もめまぐるしく進歩していてとても楽しい。「あまいねー」、「おおきいねー」、「からいねー」、「アンパンマン、いないねー」と、ねー言葉がお気に入りだ。でもジジババが寝ていると、「おきな」と迫力で迫ってきて、一緒に遊ぼうとするので、寝てなどいられない。

IT関係の話題を3つ取り上げてみよう。

workflowy

一つ目は、workflowyという、ブラウザーを利用する、アウトラインプロセッサーだ(https://workflowy.com/)。iPhoneやandoroidの専用無料アプリもあるから、パソコン、タブレット、スマホ等のあらゆるデバイスで、同一の画面が利用できる。今年に入って小ブレイクというところだ。

アウトラインプロセッサーというのは、要する、次々と情報を記載した項目を作っていって、それを並べ変え、レベルを変える等していって、全体の情報を整理するツールだ。使っている人はそんなに多くないと思うが、私は裁判等の尋問事項(問いと想定される答えとそのバリエーション)を作るのに、マッキントッシュ時代からずっとアウトラインプロセッサーを愛用している。ただウインドウズでは、ろくなアウトラインプロセッサーがなく、私が使っている「Sol」という今では無料となったアプリも、ずっとバージョンアップがない。

そういう意味で新しいアウトラインプロセッサーが使えるようになって助かるということだが、このworkflowyはそれに止まらない魅力がある。その最大のものは、使用できる画面が一つということだ。正直言って私も最初は、?。でもworkflowyはいつでも一つの画面にすべての項目がずらずら並んでいるわけではなく、下位項目を無限に広げることができ、かつその中で焦点(ZOOM IN)を与えた項目(以下)だけを表示できる。少し分かりにくいだろうが(そしてこれだけは、慣れるのにほんの少し時間がかかる。Helpのビデオは最初は?だった。ネットの様々な記事で紹介されている実例を見て欲しい。例えば、「単純作業に心を込めて【WorkFlowyまとめ】WorkFlowyを育てる」(http://www.tjsg-kokoro.com/workflowy/))これは何でもすべてこれだけで情報を管理(整理)すれば、情報が拡散しないということだ。私も上記の「Sol」でいろいろな問題を整理、検討するファイルを作成したが、やがてそのファイルの存在すら忘れてしまう。そして似たような複数のファイルができてしまう。でもworkflowyは強制的にそれを許さない。これは卓抜した「ZOOM IN」のアイディアがあればこそだ。その他、workflowyは、通常のアウトラインプロセッサーで使用出来る機能はよく考えられて登載されているので、機能的には簡素で、かつ必要、充分だ。

本当に、慣れればなれれば手放せなくなる。私もしばらくはまるだろうな。

日本のaudible

audibleはAmazon傘下のサービスで、アメリカのaudibleは、毎月の会費を払えば、月1冊以上の「洋書」のオーディオファイルがダウンロードでき、かつ少なくても30%引きで購入できる。値段は、実際の本やKindle本よりも安価なことが多い。

それを模して日本のAmazonで、 日本のオーディオファイルを対象としたaudibleが始まった(現状は、androidでしか利用できない。)。会費は、1500円で、無制限に利用できるという触れ込みである。コンテンツは、iTunestoreのオーディオブックで提供されているものと重なるものが多いと思うが、提供されるコンテンツ数が圧倒的に(現状では、あるいはずっと)少なく、アメリカのaudibleのファイルも利用できない(これは当たり前か?)。

iTunestoreのオーディオブックは高くていやになるが(特に「洋書」の同じオーディオファイルがアメリカのaudibleの数倍することが分かったときは愕然としてしまった。)。、その多くが利用できるのであれば、日本のaudibleも意味があるが、現状ではどうも利用する意欲が起きない。これはオーディオブックにも、audibleにもはまったことのない人が、頭の中だけで考えたサービスではないか。今後を見守るしかない。ただ私は、1ヶ月の無料体験期間を延長しないだろう。

iPodtouch

私は何日か前まで知らなかったのだが、1ヶ月くらい前に、iPodtouchの第6世代が発売されたとのことだ。128Gもあるようだし、値段も変わらないが、性能は大幅アップで買いだろう。 ただ私はなかなかiPodtouchが発売されないので、例えば、Kindle Fire HDXを買ってみたり、色々したので、すぐに飛びつく意欲がわかない。現状の自分のデバイス配置で相当満足している。それだけでも毎日の充電が大変だ。

次は、画像(文字)も綺麗に見れる大型のKindle Fire HDXあるいはiPadが新発売される頃に焦点を絞ろう。