人の心と行動

この投稿記事は、固定頁のコンテンツ「問題解決と創造」、「ヒトの行動と生活」を見やすく整理するために、「実行する」を、「ヒトの行動と生活」の下位項目に移転するに際し、投稿記事にしたものです。今後、固定記事の方が、修正されます。

検討すべき課題と構成

課題

ここで検討すべき課題は、自身の行動と思考を制御し、「目標を達成し依存から脱却する」にはどうするかということである。ここに至るまで、「生命・進化・生物」,「人類史と人体」,「人間科学」,「言語・論理・哲学・思想」を検討し、ヒトの「行動」と「思考」の有り様を見極め、いかにこれを制御するかの基本を検討してきたのであった、ここで「実行する」の核心である目標の達成と依存からの脱却」を習得しなければならない。そのための準備作業として、既に「目標達成と依存からの脱却 序説」を投稿している。問題は今後更にこれをブラシュアップしていくことである。そこで指摘した、④心身論とマインドフルネス、⑥様々な技法、⑦脳のリセットを、習得しよう。

この項目では、「目標を達成する」ための「様々な技法」を紹介し、「目標を達成する」の一分野ではあるが、固有の方法論が探求されている「学習する・表現する」と「上達する・創造する」を別に紹介し、これらに共通する技法として、ごく単純な「瞑想と呼吸-心身論とマインドフルネス」を取り上げる。
更に、「問題解決と創造」について「目標を達成する」ことと並んで大きな位置占める「依存を脱却する」方法を考察する。これには、単純な「瞑想と呼吸」プラスαが必要なようだ。
「習慣を変える」は、以上を視点を変えてみたものといえるであろう。
さらに「「問題解決と創造」のために「目標を達成する」ことの応用として「自然を経験する」という項目を設定した。様々な意味合いがあるが、宇宙、地球、世界、自然の一部に自分が存在し、日常はその中で営まれているという「現実感」を持つこと、自然の中で自分を解放すること、何より自然を経験するということは楽しいこと等々、その意味、価値は、甚大だ。全体の構成は、以下のとおりである。

構成

  • 目標を達成する
    • 様々な技法
    • 学習する・表現する
    • 上達する・創造する
    • 瞑想と呼吸-心身論とマインドフルネス
  • 依存を脱却する
  • 習慣を変える
  • 自然を経験する
    • 地球を学ぶ
    • 身近な自然
    • 遠くの自然

目標を達成する

コメント

「目標の達成」については「依存からの脱却」と併せて、「目標の達成と依存からの脱却 序説」で検討した。

そこで検討した、④心身論とマインドフルネス、⑥様々な技法、⑦脳のリセットのうち、ここでは、⑥を「様々な技法」で、④を「瞑想と呼吸-心身論とマインドフルネス」で検討する。

様々な技法

基本書

  1. 快感回路なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか:デイヴィッド・J・リンデン
  2. あなたの脳は変えられる 「やめられない!」の神経ループから抜け出す方法:ジャドソン・ブルワー(Carving Mind)
  3. ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか:ピアーズ・スティール   
  4. 習慣の力 The Power of Habit:チャールズ・デュヒッグ
  5.  ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣:ジェームズ・クリアー Atomic Habits
  6. スマート・チェンジー悪い習慣を良い習慣に作り変える5つの戦略:アート・マークマン

あと「様々な技法」を何点か選びたいが、当面次にしよう。

  • マインドセット:「やればできる!」の研究:キャロル・S・ドゥエック
  • スマート・チェンジー悪い習慣を良い習慣に作り変える5つの戦略:アート・マークマン
  • ペンタゴン式 ハードワークでも折れない心のつくり方 :カイゾン・コーテ

参考書

  • ザ・フォーミュラ~科学が解き明かした「成功の普遍的法則」~ :アルバート=ラズロ・バラバシ
  • 超予測力 不確実な時代の先を読む10カ条 (早川書房)  フィリップ E テトロック, ダン ガードナー
  • シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」 :ネイト シルバー
  • やり抜く人の9つの習慣  コロンビア大学の成功の科学: ハイディ・グラント・ハルバーソン
  • やる気が上がる8つのスイッチ:ハイディ・グラント・ハルバーソン
  • スタンフォードの自分を変える教室 :ケリー・マクゴニガル
  • スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール :ケリー・マクゴニガル
  • スタンフォード式人生を変える運動の科学:ケリー・マクゴニガル
  • やめられなくなる、小さな習慣:佐々木 正悟
  • 明日の幸せを科学する:ダニエル・ギルバート
  • PEAK PERFORMANCE 最強の成長術:ブラット・スタルバーグ
  • チェンジ・エニシング 仕事・お金・依存症・ダイエット・人間関係 自分を見違えるほど変える技術 : ケリー・パターソン, ジョセフ・グレニー, デヴィッド・マクスフィールド, ロン・マクミラン, アル・スウィツラー
  • 究極の鍛錬:ジョフ コルヴァン deliberate practice:熟慮した練習
  • ULTRA LEARNING 超・自習法 どんなスキルでも最速で習得できる9つのメソッド:スコット H ヤング
  • 超一流になるのは才能か努力か? :エリクソン  purposeful practice:限界的練習
  • 成功する練習の法則 最高の成果を引き出す42のルール (日本経済新聞出版) ダグ・レモフ, エリカ・ウールウェイ, ケイティ・イェッツイ

学習する・表現する

新しいことを身につけるための、方法総論、学習論、及び趣味論について検討しよう。

方法総論

行動が、その場限りではなく、新しい何かの形として身につくことはとても楽しい。多くの分野があるだろうが、その具体的な分野内容は追ってということにして、ここでは、その方法を論じた4冊の本を紹介しよう

  • 「上達の法則-効率のよい努力を科学する」(著者:岡本浩一)(Amazonにリンク
  • 「たいていのことは20時間で習得できる-忙しい人のための超速スキル獲得術」(著者:ジョシュ カウフマン)(Amazonにリンク
  • 「人工知能を超える」(著者:奈良潤)
  • 「上達の原則」(著者:北村勝朗)

学習・表現論

学習論も、汗牛充棟だが、ここでは何点かを挙げよう。

  • 「勉強法の科学-心理学から学習を探る」(著者:市川 伸一)(Amazonにリンク
  • 「Learn Better」(著者:アーリック・ボーザー)(Amazonにリンク
    • Learn Better: Mastering the Skills for Success in Life, Business, and School, or How to Become an Expert in Just About Anything by Ulrich Bose
  • 「脳が認める勉強法」(著者:ベネディクト・キャリー)
    • How We Learn: Throw out the rule book and unlock your brain’s potential by Benedict Carey
  • 「使える脳の鍛え方 成功する学習の科学」(著者:ピーター・ブラウン, ヘンリー・ローディガー, マーク・マクダニエル)
    • Make it stick by Peter C. Brown
  • 「リファクタリング・ウェットウェア -達人プログラマーの思考法と学習法 」(著者:Andy Hunt)
  • 「勉強の技術 すべての努力を成果に変える科学的学習の極意」(著者:児玉 光雄)
  • 「本を読む本」(著者:J・モーティマー・アドラー )(Amazonにリンク
  • 「読書の技法」(著者:佐藤 優)(Amazonにリンク
  • 脳が認める外国語勉強法:ガブリエル・ワイナー
  • 超・自習法  ULTRA LEARNING どんなスキルでも最速で習得できる9つのメソッド:スコット H ヤング
  • Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ :アーリック・ボーザー
  • 究極の鍛錬:ジョフ コルヴァン Talent is overrated ;deliberate practice:熟慮した練習(エリクソンの用語。島宗は基礎練習と訳す)
  • 成功する練習の法則 最高の成果を引き出す42のルール : ダグ・レモフ, エリカ・ウールウェイ, ケイティ・イェッツイ Practice Perfect:
  • 「脳が認める勉強法」(著者:ベネディクト・キャリー)
  • 「使える脳の鍛え方 成功する学習の科学」(著者:ピーター・ブラウン, ヘンリー・ローディガー, マーク・マクダニエル)
  • 「勉強の技術 すべての努力を成果に変える科学的学習の極意」(著者:児玉 光雄)
  • 進化する学習法
  • 「学ぶ意欲の心理学 」(著者:市川 伸一)
  • 「学びとは何か-〈探究人〉になるために 」(著者:今井 むつみ )
  • 「リファクタリング・ウェットウェア -達人プログラマーの思考法と学習法 」(著者:Andy Hunt)
  • 「ムダにならない勉強法」(著者:樺沢 紫苑)
  • 「脳を一番効率よく使う勉強法-東大に2回合格した医者が教える 」(著者:福井一成)
  • 「完全保存版 できる人の勉強法」(著者:安河内 哲也 )
  • 「勉強法の教科書: 効率的な記憶法、計画の立て方、勉強時間捻出術から、良質な睡眠の取り方まで-独学で現役東大合格、予備校で添削指導を1,000人以上した講師が教える!」(著者:岩崎次郎)
  • 「一生モノの勉強法―京大理系人気教授の戦略とノウハウ」(著者:鎌田 浩毅)
  • 「脳にまかせる勉強法」(著者:池田義博)
  • 「勉強がしたくてたまらなくなる本」(著者:廣政愁一)
  • 「知的生産とその技術」(著者:倉下忠憲)
  • 「エンジニアの知的生産術 -効率的に学び、整理し、アウトプットする」(著者:西尾 泰和)
  • 「読書の技法」(著者:佐藤 優)(Amazonにリンク
  • 「たいていのことは20時間で習得できる-忙しい人のための超速スキル獲得術 」(著者:ジョシュ カウフマン)
  • 究極の鍛錬:ジョフ コルヴァン Talent is overrated ;deliberate practice:熟慮した練習(エリクソンの用語。島宗は基礎練習と訳す)
  • Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ :アーリック・ボーザー
  • 超・自習法  ULTRA LEARNING どんなスキルでも最速で習得できる9つのメソッド:スコット H ヤング
  • 天才! 成功する人々の法則 :マルコム・グラッドウェル
  • 「たいていのことは20時間で習得できる-忙しい人のための超速スキル獲得術 」(著者:ジョシュ カウフマン)
  • 使える脳の鍛え方  成功する学習の科学:ピーター・ブラウン, ヘンリー・ローディガー, マーク・マクダニエル
  • 脳が認める勉強法 :ベネディクト・キャリー
  • 10歳から身につく 問い、考え、表現する力 僕がイェール大で学び、教えたいこと (NHK出版新書) :斉藤 淳
  • 超一流になるのは才能か努力か? :エリクソン Peak ;purposeful practice:限界的練習
  • 天才はディープ・プラクティスと1万時間の法則でつくられる ミエリン増強で脅威の成長率:ダニエル・コイル The Talent Code
  • 脳が認める外国語勉強法:ガブリエル・ワイナー
  • 語学習得の最終兵器 Anki:吉野周
  • 学ぶ意欲の心理学 (PHP新書):市川伸一
  • 勉強法の科学-心理学から学習を探る (岩波科学ライブラリー) :市川 伸一
  • 「勉強の技術 すべての努力を成果に変える科学的学習の極意」(著者:児玉 光雄)
  • 進化する学習法
  • 「学ぶ意欲の心理学 」(著者:市川 伸一)
  • 「学びとは何か-〈探究人〉になるために 」(著者:今井 むつみ )
  • 「リファクタリング・ウェットウェア -達人プログラマーの思考法と学習法 」(著者:Andy Hunt)
    • Pragmatic thinking and learning. Andy Hunt, 武舎 広幸, 武舎 るみ
  • 「ムダにならない勉強法」(著者:樺沢 紫苑)
  • 「脳を一番効率よく使う勉強法-東大に2回合格した医者が教える 」(著者:福井一成)
  • 「完全保存版 できる人の勉強法」(著者:安河内 哲也 )
  • 「勉強法の教科書: 効率的な記憶法、計画の立て方、勉強時間捻出術から、良質な睡眠の取り方まで-独学で現役東大合格、予備校で添削指導を1,000人以上した講師が教える!」(著者:岩崎次郎)
  • 「一生モノの勉強法―京大理系人気教授の戦略とノウハウ」(著者:鎌田 浩毅)
  • 「脳にまかせる勉強法」(著者:池田義博)
  • 「勉強がしたくてたまらなくなる本」(著者:廣政愁一)
  • 「知的生産とその技術」(著者:倉下忠憲)
  • 「エンジニアの知的生産術 -効率的に学び、整理し、アウトプットする」(著者:西尾 泰和)
  • リファクタリング・ウェットウェア ―達人プログラマーの思考法と学習法 :Andy Hunt R
  • 「Learn Better」(著者:アーリック・ボーザー)(Amazonにリンク
  • 「勉強法の科学-心理学から学習を探る」(著者:市川 伸一)(Amazonにリンク
  • 「勉強の技術 すべての努力を成果に変える科学的学習の極意」(著者:児玉 光雄)
  • 進化する学習法
  • 「脳が認める勉強法」(著者:ベネディクト・キャリー)
  • 「使える脳の鍛え方 成功する学習の科学」(著者:ピーター・ブラウン, ヘンリー・ローディガー, マーク・マクダニエル)
  • 「学ぶ意欲の心理学 」(著者:市川 伸一)
  • 「学びとは何か-〈探究人〉になるために 」(著者:今井 むつみ )
  • 「リファクタリング・ウェットウェア -達人プログラマーの思考法と学習法 」(著者:Andy Hunt)
  • 「ムダにならない勉強法」(著者:樺沢 紫苑)
  • 「脳を一番効率よく使う勉強法-東大に2回合格した医者が教える 」(著者:福井一成)
  • 「完全保存版 できる人の勉強法」(著者:安河内 哲也 )
  • 「勉強法の教科書: 効率的な記憶法、計画の立て方、勉強時間捻出術から、良質な睡眠の取り方まで-独学で現役東大合格、予備校で添削指導を1,000人以上した講師が教える!」(著者:岩崎次郎)
  • 「一生モノの勉強法―京大理系人気教授の戦略とノウハウ」(著者:鎌田 浩毅)
  • 「脳にまかせる勉強法」(著者:池田義博)
  • 「勉強がしたくてたまらなくなる本」(著者:廣政愁一)
  • 「知的生産とその技術」(著者:倉下忠憲)
  • 「エンジニアの知的生産術 -効率的に学び、整理し、アウトプットする」(著者:西尾 泰和)
  • 外国語を話せるようになるしくみ シャドーイングが言語習得を促進するメカニズム (サイエンス・アイ新書)門田 修平
  • 音読で外国語が話せるようになる科学 科学的に正しい音読トレーニングの理論と実践 (サイエンス・アイ新書)門田 修平
  • マルチリンガルの外国語学習法
  • 天才
  • 失敗の科学
  • 成功する練習の法則 最高の成果を引き出す42のルール : ダグ・レモフ, エリカ・ウールウェイ, ケイティ・イェッツイ Practice Perfect:
      •  

上達する・創造する

  • 芸術的創造は脳のどこから産まれるか?:大黒 達也
  • 「たいていのことは20時間で習得できる-忙しい人のための超速スキル獲得術 」(著者:ジョシュ カウフマン)
  • 上達の技術:
  • 上達の原則:
  • 創造力はこうやって鍛える:遠藤司
  • ピクサー流 創造するちから:Ed Catmull, Amy Wallace,
  • ライフロング・キンダーガーテン 創造的思考力を育む4つの原則 :ミッチェル・レズニック; 村井裕実子; 阿部和広.
  • 考え続ける力 問い続ける力(ちくま新書):石川善樹
  • 創造はシステムである~「失敗学」から「創造学」へ:中尾政之
  • 創造の方法学 (講談社現代新書):高根正昭
  • クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法:デイヴィッド ケリー, トム ケリー
  • 実践 スタンフォード式 デザイン思考 世界一クリエイティブな問題解決 できるビジネスシリーズ:ジャスパー ウ
  • デザイン思考が世界を変える〔アップデート版〕 イノベーションを導く新しい考え方:ティム ブラウン
  • 21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由:佐宗邦威
  • エンジニアのためのデザイン思考入門:東京工業大学エンジニアリングデザインプロジェクト, 齊藤 滋規, 坂本 啓, 竹田 陽子, 角 征典, and 大内 孝子

瞑想と呼吸

基本書

  • なぜ今、仏教なのか―瞑想・マインドフルネス・悟りの科学 :ロバート ライト
  • 心と体をゆたかにするマインドエクササイズの証明 :ダニエル・ゴールマン 、 リチャード・J・デビッドソン
  • あなたの脳は変えられる:ジャドソン・ブルワー Carving Mind 刺激 反応 報酬
  • サーチ・インサイド・ユアセルフ ― 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法:チャディー・メン・タン
  • フォーカス :ダニエル・ゴールマン
  • 目標達成の技術 ペンタゴン式 著者:カイゾン・コーテ
    参考書
  • エコを選ぶ力―賢い消費者と透明な社会 (ハヤカワ新書juice):ダニエル・ゴールマン
  • EQ こころの知能指数 :ダニエル・ゴールマン
  • 一日10分の坐禅入門 ――医者がすすめる禅のこころ (角川oneテーマ21) :高田 明和
  • 限界を乗り超える最強の心身 チベット高僧が教える瞑想とランニング :サキョン・ミパム
  • あなたの心と身体をゆるめる 瞑想メソッド100  誰でも無理なくはじめられる瞑想大全:龍村修
  • 清浄道論─ヴィスッディ・マッガ─
  • アビダンマッタ・サンガハを読む:藤本晃
  • ブッダの実践心理学 アビダンマ講義シリーズ 第七巻・第八巻[合冊版]:アルボムッレ・スマナサーラ 、 藤本晃

依存を脱却する

「瞑想と呼吸-心身論とマインドフルネス」プラスαが必要だと上述したが、それは、心身の解放をもたらす世界観、人生観である。

  1. あなたの脳は変えられる 「やめられない!」の神経ループから抜け出す方法:ジャドソン・ブルワー(Carving Mind)
  2. 「なぜ今、仏教なのか―瞑想・マインドフルネス・悟りの科学 :ロバート ライト」 や、
  3. 「心と体をゆたかにするマインドエクササイズの証明 :ダニエル・ゴールマン 、 リチャード・J・デビッドソン」

習慣を変える

  • 「こころ」はいかにして生まれるのか 最新脳科学で解き明かす「情動」
  • 快感 回路   なぜ 気持ちいい のか   なぜ やめ られ ない のか:デイヴィッド・J・リンデン
  • あなたの脳は変えられる:ジャドソン・ブルワー Carving Mind 刺激 反応 報酬
  • なぜ今、仏教なのか―瞑想・マインドフルネス・悟りの科学 :ロバート ライト
  • 習慣の力 The Power of Habit:チャールズ・デュヒッグ 
  • 習慣の力:チャールズ・デュヒッグ
  • ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣:ジェームズ・クリアー Atomic Habits
  • ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣 ジェームズ・クリアー
  • 天才はディープ・プラクティスと1万時間の法則でつくられる ミエリン増強で脅威の成長率:ダニエル・コイル
  • 小さな習慣:スティーヴン・ガイズ  Mini Habits
  • スイッチ! ― 「変われない」を変える方法:チップ ハース Switch
  • 良い習慣、悪い習慣 世界No.1の心理ブロガーが明かすあなたの行動を変えるための方法:ジェレミー・ディーン
  • 身に付く悪い習慣、身に付ける良い習慣
  • 「やり抜く人の9つの習慣 -コロンビア大学の成功の科学」(著者:ハイディ・グラント・ハルバーソン)(Amazonにリンク本の森の紹介
  • 「習慣の力-The Power of Habit」(著者:チャールズ・デュヒッグ)(Amazonにリンク
  • 「スマート・チェンジ-悪い習慣を良い習慣に作り変える5つの戦略」(著者:アート・マークマン)(Amazonにリンク
  • 「良い習慣、悪い習慣-世界No.1の心理学ブロガーが明かすあなたの行動を変えるための方法」(著者:ジェレミー・ディーン)(Amazonにリンク
  • 「自分を変える1つの習慣」(著者:ロリー・バーデン)(Amazonにリンク

 自然を経験する

地球を学ぶ

  • 地球・生命-138億年の進化 宇宙の誕生から人類の登場まで、進化の謎を解きほぐす:谷合稔 
  • ダイナミックな地球:放送大学
  • 地球とは何か
  • 三つの石で地球がわかる 岩石がひもとくこの星のなりたち:藤岡換太郎
  • 鉱物・宝石の不思議
  • 大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち (ヤマケイ新書 ):藤井 一至
  • 土 地球最後のナゾ~100億人を養う土壌を求めて~:藤井 一至
  • はじめての気象学:放送大学
  • 惑星・太陽の大発見 46億年目の真実
  • 地球・生命の大進 46億年の物語
  • 宇宙がまるごとわかる本
  • 気象・天気の新事実 気象の不思議:
  • 散歩の雲・空図鑑
  • 山はどうしてできるのか ダイナミックな地球化学入門:藤岡換太郎
  • 海はどうしてできたのか 壮大なスケールの地球進化史 (ブルーバックス):藤岡換太郎
  • 川はどうしてできるのか―地形のミステリーツアーへようこそ:藤岡換太郎
  • 世界がわかる地理学入門

身近な自然

  • 導入
    • 身近な自然の観察図鑑(ちくま新書):盛口満
    • カラー版 目からウロコの自然観察 (中公新書) :唐沢孝一
  • 植物
    • 植物の科学:放送大学 塚谷 裕一、荒木 崇
    • 教えてゲッチョ先生!雑木林のフシギ:盛口 満
    • 観察する目が変わる植物学入門 意外と知らない草木のつくり :矢野興一
    • 散歩の樹木図鑑
    • 葉・花・実・樹皮でひける樹木の事典600種
    • 大きな写真でよくわかる!花と木の名前事典
    • 散歩の山野草図鑑
    • 散歩の花図鑑
    • 身近な野の花の不思議
    • 四季の花色図鑑 花の名前が探せる 花合わせに便利
    • 散歩が楽しくなる雑草手帳:稲垣 栄洋
    • 木を知る・木に学ぶ:石井 誠治
    • 園芸 「コツ」の科学 植物栽培の「なぜ」がわかる :上田 善弘
    • 野菜作り 「コツ」の科学  「なぜ」がわかると「結果」が出せる:佐倉朗夫
    • おいしい野菜がたくさんできる! 土・肥料の作り方・使い方
    • 少しかしこくなれる野菜の話
    • 完全版 自給自足の自然菜園12カ月 野菜・米・卵のある暮らしのつくり方 :新田 穂高
  • 動物
    • 動物の科学:放送大学 二河 成男、東 正剛
    • ゆかいないきもの図鑑
    • 身近な昆虫を観察しよう! 50種以上の昆虫と見分け方:國谷正明
    • 昆虫はもっとすごい
    • 身近な鳥の生活図鑑 (ちくま新書) :三上修
    • 鳥ってすごい!
    • 虫や鳥が見ている世界
    • LIFE<ライフ> 人間が知らない生き方:
    • サバイブ 強くなければ、生き残れない
    • 生き物の死にざま:稲垣栄作

遠くの自然

  • キーワードで知る山の自然学入門 :山と渓谷(2020:04)
  • 日本の山はすごい!
  • 明快日本登山史
  • 世界自然遺産でたどる 美しい地球
  • ヤマケイ新書 登山者のための法律入門 溝手 康史
  • ヤマケイ新書 鳥ってすごい! 樋口 広芳
  • 文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る 松原 隆彦
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫) トーマス・トウェイツ
        •  

人の心と行動

この投稿記事は、固定頁のコンテンツ「問題解決と創造」、「ヒトの行動と生活」を見やすく整理するために、「言語・論理・哲学・思想」のうちの「哲学・思想」を、「ヒトの行動と生活」の下位項目に移転するに際し、投稿記事にしたものです。今後、固定記事の方が、修正されます。

検討すべき課題

私は、むかしから、どちらからといえば、「哲学・思想好き」である。ただ、今は、哲学も思想もかなり限られた作業領域であると思っている。哲学は、ある思考領域について、ある地点から見える「風景」を整合的、論理的に整理する作業であるし、思想は、「風景」をぶち壊し、新しい価値を生み出す作業だと思っている。

だから、ある思考領域、ある地点について無自覚な「哲学」を読むと苛立つ。「思想」は」何を勝手なことをいっているのだと相手にせず。ときおり、感心する。その程度の付き合いだ。

以下、この分野は論じやすいのだが、今の私の課題は、「問題解決と創造」であるのでひとまず、この分野の充実は、今後の課題にしよう。

哲学

参考本

  • 「現代哲学」(著者:門脇 俊介)(Amazonにリンク
  • 「哲学入門」(著者:戸田山 和久)(Amazonにリンク
  • 「意味と目的の哲学 生物学の哲学から」(著者:ルース・G・ミリカン)
  • 「〈概念工学〉宣言! ―哲学×心理学による知のエンジニアリング―」」(著者:戸田山 和久)
  • 「生物学の哲学入門」(著者:森元良太)
  • プラトンとの哲学 対話篇をよむ (岩波新書):納富 信留
  • プラトン (岩波新書):斎藤 忍随
  • アリストテレス はじめての形而上学 :富松 保文
  • アリストテレス入門 (ちくま新書) :山口義久
  • NHK 100分 de 名著 カント『純粋理性批判』 2020年 6月
  • ヘーゲル・セレクション (平凡社ライブラリー852) :G.W.F. ヘーゲル, 廣松 渉, and 加藤 尚武
  • 分析哲学講義 (ちくま新書):青山拓央
  • 現代形而上学-分析哲学が問う、人・因果・存在の謎:鈴木生郎・秋葉剛史・谷川卓・倉田剛
  • 現代存在論講義:倉田剛 R
  • 日常世界を哲学する~存在論からのアプローチ~ (光文社新書):倉田 剛
  • ノイマン・ゲーデル・チューリング (筑摩選書):高橋昌一郎 未購入
  • 知性の限界 不可測性・不確実性・不可知性 限界シリーズ (講談社現代新書) :高橋昌一郎
  • 理性の限界 不可能性・不確定性・不完全性 限界シリーズ :高橋昌一郎
  • 感性の限界 不合理性・不自由性・不条理性 限界シリーズ :高橋昌一郎
  • 哲学入門一歩前 モノからコトへ (講談社現代新書) :廣松渉
  • 廣松渉哲学論集 (平凡社ライブラリー678) :廣松 渉 and 熊野 純彦
  • 現代哲学の名著 20世紀の20冊 (中公新書):熊野純彦編
  • 哲学入門 (ちくま新書) (Japanese Edition):戸田山和久
  • 意味と目的の世界 生物学の哲学から:ルース・G・ミリカン
  • 概念工学宣言! 哲学×心理学による知のエンジニアリング:戸田山和久・唐沢かおり
  • 現代哲学 (哲学教科書シリーズ) 門脇 俊介 R
  • 哲学の起源
  • 哲学がわかる因果性 R
  • アリストテレス入門 (ちくま新書) 山口義久
  • アリストテレス 形而上学
  • 哲学がわかる形而上学
  • ワードマップ現代形而上学: 分析哲学が問う、人・因果・存在の謎  秋葉 剛史
  • 現代存在論講義Ⅰ
  • 現代存在論講義Ⅱ
  • 日常世界を哲学する~存在論からのアプローチ~ (光文社新書) 倉田 剛
  • 善悪は実在するか アフォーダンスの倫理学 (講談社選書メチエ) 河野哲也

思想

参考本

日本の思想家

  • 戦後思想の到達点 柄谷行人、自身を語る 見田宗介、自身を語る シリーズ・戦後思想のエッセンス: 柄谷 行人, 見田 宗介, 大澤 真幸
  • 吉本隆明と柄谷行人:合田正人
  • 吉本隆明: 思想家にとって戦争とは何か シリーズ・戦後思想のエッセンス:安藤 礼二 未購入
  • 新版 吉本隆明 1968 (平凡社ライブラリー861):鹿島 茂
  • トランスクリティーク ― カントとマルクス :柄谷行人 R
  • 世界史の実験:柄谷行人
  • 時間の比較社会学 (岩波現代文庫):真木 悠介 R
  • 自我の起源:真木 悠介 R
  • 気流の鳴る音 交響するコミューン (ちくま学芸文庫) :真木悠介
  • 社会学入門-人間と社会の未来 (岩波新書):見田 宗介
  • 現代社会の理論-情報化・消費化社会の現在と未来 (岩波新書):見田 宗介
  • 現代社会はどこに向かうか-高原の見晴らしを切り開くこと(岩波新書):見田宗介
  • 日本語のゆくえ (光文社知恵の森文庫) :吉本 隆明
  • 共同幻想論 (角川ソフィア文庫) :吉本 隆明
  • NHK 100分 de 名著吉本隆明『共同幻想論』 2020年7月
  • 心的現象論序説 (角川ソフィア文庫):吉本 隆明
  • 言語にとって美とはなにか (角川ソフィア文庫) :吉本 隆明 
  • 読書の方法~なにを、どう読むか~ (光文社文庫):吉本 隆明

様々な思想

  • 自己を見つめる (放送大学叢書) :渡邊 二郎
  • 〈わたし〉の哲学 オートポイエーシス入門 (角川選書):河本 英夫
  • 飽きる力:河本 英夫
  • 哲学の練習問題 (講談社学術文庫):河本英夫
  • なぜ今、仏教なのか―瞑想・マインドフルネス・悟りの科学 :ロバート ライト
  • 初期仏教 ブッダの思想をたどる (岩波新書) :馬場 紀寿
  • アップデートする仏教 :藤田一照 and 山下良道
  • 科学するブッダ 犀の角たち (角川ソフィア文庫) :佐々木 閑
  • ブッダが考えたこと 仏教のはじまりを読む (角川ソフィア文庫) :宮元 啓一
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  • 本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか (NHK出版新書) :佐々木閑
  • 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した  別冊NHK100分de名著 :佐々木 閑
  • ネットカルマ 邪悪なバーチャル世界からの脱出:佐々木 閑
  • 良き人生について―ローマの哲人に学ぶ生き方の知恵
  • 迷いを断つためのストア哲学 :マッシモ ピリウーチ子
  • 良き人生について―ローマの哲人に学ぶ生き方の知恵 A guide to the good life. ウィリアム・B・アーヴァイン

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人の心と行動,山ある日々,複雑な問題群

個の課題

私たちが、組織、環境、社会、世界の世界の複雑な問題群に向き合い解決していくためには、まず私が健康であり、かつ私の抱える問題-目標達成と依存からの脱却-を解決できる自立した個であることが重要である。

健康の問題は別に扱うとし、ここでは、目標達成と依存からの脱却-個の自立-を考えてみよう。

目標達成は重要な課題かも知れないが、依存からの脱却は私は関係ないという人もいるかも知れないが、煙草、お酒、食べ過ぎ、ネット、ゲーム、セックス等々、誰もが依存問題を抱えている。やめられない!!ことである。

これについて「人間の脳は…経験により快感回路(報酬系)を長期的に変化させる能力のおかげで、人間はさまざまなものを自由に報酬と感じることができ、抽象的観念さえも快いものにできる。突き詰めて言えば、人間の行動や文化の多くはこの現象に依存している。しかし残念なことに、その同じプロセスが、快感を依存症へと変化させてしまうのである」(快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか:デイヴィッド・J・リンデン)。

私はここ(刺激-行動-報酬のプロセスの定着(習慣化))に個の自立問題の焦点があると思う。

目標達成を論じる本の論点は錯綜している

誰でも素晴らしい目標を設定しそれを達成したいし、依存からの脱却は喫緊の切実な課題である。しかしどうも取り組みが散漫ですぐに途絶してなかなかうまくいかない。この分野を論じた本は、トンデモ本、経験譚、心理学本等々を含んで厖大であるが、襷にも短すぎるものが多く、全体を俯瞰できる帯を得ることが難しい。

私も、絶えず自分を何とかしたいという思いがあるから折に触れて買ったKindle本は厖大であるが、「でもここはどうなんだろう」という感想を抱かせる本をいくら買っても実践に結びつかないのは当然である。特に、ヒトの行動、思考はすべて習慣であるから、それを改めればよいという「習慣論」は、そのとおりであるが、ではその習慣はどういう原理で構成されているのか、何を改めれば良いのかという観点で見たとき、多くの「習慣論」は習慣の原理、その改革方法が様々な分野、問題に渡っていて使いにくいものが多い。

そういう中で、ヒトの行動と思考が「刺激-行動-報酬」のループにあること、そして報酬系が重要であることに立脚して展開している次の2冊には、蒙を啓かれた。

  1. 快感回路なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか:デイヴィッド・J・リンデン
  2. あなたの脳は変えられる 「やめられない!」の神経ループから抜け出す方法:ジャドソン・ブルワー(Carving Mind)

これを基盤にして「目標達成と依存からの脱却」の方法を位置づけていくと、有効な見取図とマニュアルが出来そうだ。

そこでまず「目標達成と依存からの脱却」全体の俯瞰図を次の「論点表」に纏めてみた。

目標達成と依存からの脱却の論点表とその説明

論点表

目標達成と依存からの脱却の論点表

習慣論 ⑧

目標の達成

依存からの脱却

様々な技法(モチベーション) ⑥

脳のリセット ⑦

先延ばし ⑤

心身論とマインドフルネス ④

システム1とシステム2 ③

報酬系 ②

ヒトの行動と思考(刺激-行動-報酬) ①

 

論点表の説明

各説明

まず①②の核心は、上記の2冊でカバーできる。

③は、カーネマン等の二重過程論であり、頭に入れておくと良い。

④は、個の自立を支える、行動と思考の方法の基盤である。上記ⅱはこれに言及している。私の好みは、「なぜ今、仏教なのか―瞑想・マインドフルネス・悟りの科学 :ロバート ライト」 や、「心と体をゆたかにするマインドエクササイズの証明 :ダニエル・ゴールマン 、 リチャード・J・デビッドソン」 であるが、心身を伸びやかに機能させるものであれば、何でもいいわけである。

さらに①から④が整っても⑤「先延ばし」の魔の手が伸びてくる。次の本は、「私は、先延ばしをライフワークにしてきた人間だ。先延ばしの研究者としても、先延ばしの実践者としても、長年にわたり経験を積んできた」著者の書で、いろいろなことが書かれているが、その考案した「先延ばし方程式」から、先延ばしという悪癖を克服するための戦略も割り出せたということだから楽しみだ。①~④を踏まえて読み込めば、⑥⑦もカバーしている。

 ⅲ.ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか:ピアーズ・スティール

⑦は、上述したⅰⅱに頼ろう。

目標達成のための様々な技法と習慣論の説明

⑥の分野の本は、それこそ汗牛充棟である。

①~⑤に照らしてその意味あいを理解し、実践に結び付ければよいだろう。

例えば、私はかつて、コロンビア大学でモチベーション理論を教える社会心理学者のハイディ・グラント・ハルバーソンの「やり抜く人の9つの習慣」を紹介した。同書のまとめとして著者自身が次の9つの習慣を挙げている。

9つの習慣
  • 1.明確な目標を持っている。
    • 目標に具体性を与える Get Specific 
  • 2.if-thenプランの形で「いついつになったらやる」と計画している。
    • 目標達成への行動計画をつくる Seize the Moment to Act on Your Goals
  • 3.現状と目標までの距離に目を向けて「目標に近づくために何をすべきか」に焦点を当て、モチベーションを維持している。
    • 目標までの距離を意識する Know Exactly How Far You Have Left to Go
  • 4.成功できると信じている。同時に、成功は簡単には手に入らないと考えて、努力をおこたらない。
    • 現実的楽観主義者になる Be a Realistic Optimist
  • 5.最初から完璧を目指さない。失敗を恐れることなく、少しずつでも進歩することを考えている。
    • 「成長すること」に集中する Focus on Getting Better, Rather than Being Good
  • 6.どんな能力でも努力で身につけられると信じている。どんな困難でも「やり抜く力」を持って当たることができる。
    • 「やり抜く力」を持つ Have Grit
  • 7.意志力も鍛えれば強くなることを知っていて、習慣的に鍛えている。筋力と同じように、意志力も使いすぎれば消耗することを知っている。
    • 筋肉を鍛えるように意志力を鍛える Build Your Willpower Muscle
  • 8.誘惑をできるだけ近づけないようにしている。意志力で誘惑に打ち勝とうとはしない。
    • 自分を追い込まない Don’t Tempt Fate
  • 9.「やらないこと」でなく「やること」に焦点を置く。
    • 「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する Focus on What You Will Do, Not What You Won’t Do 
さてどうだろう

この中には①~⑤の問題と⑥の様々な技法が、そして⑥の中でも、様々な方法、見方が混在していて、決してわかりやすく整理されているとは言えない。でも「個の自立の論点表」に位置づけて理解しようとすると、いきなり「やり抜く人の9つの習慣」を投げ出されるよりわかりやすいことは間違いない。著者には同じような本がKindle本に2冊あるが(「やってのける 意志力を使わずに自分を動かす」、「やる気が上がる8つのスイッチ」)、それを読みあさるより、目の前の本と「個の自立の論点表」を対話させる方が、はるかに生産的であると思う。

なお目標達成の技法は、「9つの習慣」でもいいのだが、もう少し心に食い込む技法を探すことにしよう。

また⑦習慣論は、上述したように、様々な分野、問題に渡っていて使いにくいものが多いのであるが、追って「個の自立の論点表」と照らし合わせて使えるものを選択しよう。当面、次の3冊を、「総合問題」として検討しよう。

     ⅳ.習慣の力 The Power of Habit:チャールズ・デュヒッグ
    ⅴ.ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣:ジェームズ・クリアー Atomic Habits
    ⅵ.スマート・チェンジー悪い習慣を良い習慣に作り変える5つの戦略:アート・マークマン

実践

目標を達成することの実践として、<学習する・表現する>、<上達する・創造する>があり、④「心身論とマインドフルネス」の自薦として、<自然を経験する>の項目を用意している。いずれもワクワクする活動だ。