IT・AI・DX

Kindle本の出現

私が1ヶ月ほど沈黙している間(といえば格好がいいが更新をサボっている間)に、Kindle Paperwhiteの出荷が始まった。それに先立ち日本のAmazon(co.jp)でもKindle本の販売が始まった。私が注文したKindle Fire HDは、まだ出荷が始まっていない。Kindle本の世界は、まだその入口が少し姿を見せたに過ぎない状況である。

現状では日本のAmazonの日本語の本は圧倒的に少ない。青空文庫の無料本や漫画を含んで数万冊であろう。一方、洋書はアメリカのAmazon(com)に匹敵する百数十万冊が用意されている。この現状を見て決まり切った論評、即ち、日本語の本が少ないので云々ということはできる。しかし最初は、本の分野でもよちよち歩きで始まったAmazon商法は、今やとんどの商品分野で圧倒的な力を発揮しつつある。洋書の分野と同様、4、5年立てば、少なくても数十万冊を擁し、日本で先行した電子ブックを蹴落とすのではないかと思う。いや、共存、共栄というべきか。

Kindle本体がなくても、日本のAmazonで買ったKindle本は、IpadやAnoroidでも読めることが分かったので、私はKindle Fireを入手するまでの繋ぎとして、少し古いAnoroidでKindle本読んでいる。これはそれまでアメリカのAmazonで買った本を読むのに使っていたが、設定を変えると日本のAmazonの本を読むことができるようになった(恐らく、同時に両方は読めないのではないか。)。

ただ、Anoroidでは、解像度も、本を読む上でのいろいろな処理も今一である(といっても、無料で英和辞典も、国語辞典も使える。)。

Kindle本が開く地平

しかしそれにしても、Amazon(co.jp)で検索したKindle本が、日本語の本であれ、洋書であれ、すぐに読めるという体験は圧倒的な快感である。青空文庫もパソコンでは読む気がしないが、Anoroidでは十分に読める。当然、Kindle Fireでは、普通の読書体験になるだろう。河口慧海の「チベット旅行記」の何と面白いことか。多くはない日本語の本も、今まで読まなかった類の本に目を向けてみようと思えば、新鮮な本もある。

今の時点で何を読んでどんな歓びがあるか、Kindle本での読書は、読書の有り様をどう変えるのかは、稿を改めることにしよう。

なお、Amazon(com)で買った本も、Amazon(co.jp)で買った本も、アカウントを統一すれば、日本で買ったKindle Fireで読めるようだ。そして設定を変えれば、どちらのAmazonでも洋書を買えるようである(当然安い方で)。

一言でいえば、お酒を飲むのよりずっと楽しい世界が広がりつつある。

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ウインドウズ8を巡って

「同時併行的ITパニック」という記事の中でウインドウズ8のことを少し賞賛した。ただ新しく買う場合はともかく、ウインドウズ7以前のウインドウズから、すぐにアップグレードすることはよく考えた方がいい。

まず、スタートメニューがないのはとても不便だ。これはスタートメニューを作るフリーソフトで復活させるべきだが、それが気持ち悪い人もいるであろう。

ソフトについてはウインドウズ8をインストールする前に対応状況が表示されるが、大体対応していると聞いていたとおりだった。しかもその時点で対応していなくても、今は自動でインストール(オンラインアップデート)してくれるソフトも多く、あまり気にする必要はないだろう。ウインドウズXP時代からバージョンアップしていないものは問題があるだろうが。

むしろハードが困るのではないか。現に私は、マウスも、DVDも今のところ使えない。DVDはWEBサイトで調べると対応予定とあったが、いつかは分からない。事務所のDELLのマウスは古くてもそのまま使えたので気にもしていなかったが、自宅で使っていた小さくてかわいい、でも安いマウスは使えない。およそ対応する気もないらしい。その他、プリンターなどもよく調べた方がいいだろう。

ウインドウズ8は、これまでの画面(スタートメニューなし)と、新しい「スタート」画面が別になっており、後者が新しい試みであり、ここにあるいろいろなアプリが楽しいわけだが、でもこれはニュース等の若干の情報提供を除けば仕事用ではなく「趣味」のためのものだといわざるをえない。だから仕事では、これまでの画面を(スタートメニューをつけて)使うわけだが、それではウインドウズ8の意味がない。

その他、思わぬ事が起こるのも、世の常だ。ウインドウズ7の時の辞書ガシェットが消えたが事なきを得たことは、「同時併行的ITパニック」に書いた。

もう一つ。メールソフトのshurikenがつながらなくなった。再インストールすればいいかなと思っていたが、DVDが使えないことが分かり、当分だめかと思っていた。ところが・・・

実はアップグレードするとき、セキュリティソフトがウインドウズ8に対応していないと表示されたが、試用中だし、何とでもなると、気にもしなかった。そして昨日の夜、試用中のセキュリティソフトがウインドウズ8対応に自動アップグレードされ、もしかしてと思い、shurikenを起動させるとつながっている!要するに、セキュリティソフトは自分がウインドウズ8では役に立たないので、メールのネット接続自体を阻止していたわけだ(と思う。)。

本当に余計なことをする。

KINDLE本(洋書)を巡って

私は、まだ日本のAmazonで、KINDLE本を購入していないし、現時点では購入できる環境もないのでよく分からないが、どうもkindle本体がなくても、ipad、iphone、ipodtouch、androidで読めるので、そのためのアプリをこれらの機器にインストールさえすれば購入できるらしい。私の、ipodtouch、androidは、古いとか、故障中とかでうまくいかない。ア今のところメリカのkindle-ebookのようにパソコンで読めるようにはなっていないようだ。

その場合、アメリカで購入したkindle-ebookがどうなるのかも、よく分からない。アカウントを同じにできる、その場合はどちらかでしか購入できない?というような情報もあるが、Amazonは次々に新しいことをするので、あまり気にすることはないかも知れない。

しかし、スマフォさえあれば(日本人の3分の1くらいが持っている?)、誰でも百数十万冊の洋書から選択してどれでも1分で購入できるようになった。驚愕の新時代というしかない。日本の本は、せいぜい数万冊で色あせてしまう。

もう英語が読めないなんていえなくなってしまうなあ。

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事務所パソコンパニック

先週の木曜日(2012年10月25日)、突然、事務所のネット・LAN接続のほとんどすべてが通じなくなくなってしまった。そうなると文書の印刷ができない、秘書さんとのファイルのやりとりができない、外部にメールができない、ネットからの情報収集が出来ないということで、結局、ほとんど何も仕事ができなくなってしまった。あれこれやってみてもどうもうまくいかない。パソコン+ネット・LANが仕事の中心に入り込んでいて、ここに何かあるとほとんど仕事がお手上げになってしまうことがよく分かった。物理的な毀損、ウイルス、意図しない設定変更、単なるうっかり、原因不明のトラブル等々、原因は無限に考えられるから、本当に手の施しようがない。

それで翌日、プロの人に来てもらって、ネットから各パソコンを一台ずつ切り離し原因のパソコンを特定して(私のだった!)、私のパソコンのウイルスチェックをして、もう一度繋ぎ直して、なんとか復旧した。ただ原因は、特定出来ない。

今事務所は少人数で数台のパソコンを接続しているだけだから、こんなことくらいでパニックになるのもおかしいのだが、ここ10年くらい、面倒くさいので、ネット・LANを秘書さんや詳しい人にまかせ切りにし、私は結局、そもそもLANはどのように接続するのか、どのパソコン、プリンター、コピー機が、どのようにつながっているのか等をまったく把握しておらず、事務所移転のときのそれについて書き留めた資料もなかったので、いざ問題を解決しようとしてもどうしようもない状態にあるということがよく分かった。もう一度プロの人に繋ぎ直してもらって、私自身が、その仕組みをよく把握するしかない。そうすれば、少なくてもパニックに陥ることなく、冷静に対処法を考えられるだろう。もっともその対処法は、冷静にプロの人を呼ぶだけかも知れないが。

追記 私のパソコンの日記ソフトは、ドロップボックスに情報を保管しており、家でもどこでも書き込めるようになっていたが、木曜日から、起動させると真っ白な画面になって動かなくなってしまった!!何回アンインストールしてインストールし直してもうまくいかない。しかし、月曜日(10月29日)に回復。この間、長い間ウインドウズの更新がされておらず、ずいぶんたまっていたので、まとめてそれをした。日記ソフトは、ウインドウズの何かのソフトのインストールを前提とするということは聞いていたので、ひょっとしたらそれが壊れたのではないかと思っていたが、今日、回復したということはそれが原因だったかもしれない。推測に過ぎないが。

いずれにせよ、ウインドウズXPは、そろそろおしまいにした方がいいかもしれない。

ノートパソコンパニック

私は自宅では、何代か、レッツノートを使っていたが、1年くらい前、丈夫が売物のレッツノートの画面に本が崩れ落ち、いきなり液晶画面が壊れてしまった(別のモニターを繋いで操作しようとしてみたがうまくいかなかった。しかし、今回、プロの人がするとうまくいった。さすが!)。

そこでレッツノートに別れを告げ、格安の(3万いくらの)ネットパソコンを買って使っていた。時々反応が遅くて止まってしまうのが玉に瑕だったが、まあ愛嬌だろう。しかし、今回、あるソフトをインストールしようとすると、画面解像度が足りないから出来ないと出てしまった。しかしそのソフトは自宅での作業に必要だったので、とにかくそれがインストール可能で、自宅で使える安いパソコンが必要だと思い、横浜のヨドバシカメラで富士通夏モデルのLIFE BOOKの展示品が、7万6000円くらいだったので、それを買った。20日のことである。ウインドウズ8には、1200円でアップグレードできるとのことだった。

これは、wimax内蔵で、wifiと切り換えて使える。私は、ipod touch用にwimaxに加入しているので、プラス100円で両方使えるといわれ(その真偽はまだ分からないが?)、その設定も、山あり谷ありだったが、とにかく、10月25日(木)には、何とか両方に接続できるようになった。そう、事務所パニックの日には、偶然私は、このパソコンを事務所に持っていっており、実は、最低限のメールだけはできたのであった(しかしその時は、まだ二つある内の一つのメールアドレスしか使えなかったが。)。

そのとき、私の頭の中には、古いウインドウズは、おしまいにした方がいい、ウインドウズ8には1200円でアップグレードできることがしっかりと刻印されていた。

土曜日は、なぜか朝から喉風邪を引いてしまい、土日ともアウトドアに出かけられる状態ではなかった。そこで両日、自宅であれこれ、ぶらぶらした挙げ句、日曜日の夕方から、「刻印」に誘われて、あまり考えることな、ウインドウズ8へのアップグレードを試みた。3時間くらいかかったかな。

その結果、①スタートメニューがなくて今まで使っていたプログラムが確認できない、②ガシェットが使えなくてとても役立つ辞書アプリが消えたしまった、③どうやってソフトを終了させるの?、④切り換えが分からない等々と、何のためのアップグレードかと後悔させるに十分であった。

しかし、今日少し調べて、スタートメニューを作るフリーソフトがあったので、それをインストールした。これまでのウインドウズ操作に慣れた人、特にウィンドウズ7をアップグレードした人は、これがないと往生するのではないかと思う。

そしてこれをインストールしたことで辞書アプリの所在が分かりそこから起動できたし、今までの操作ができれば、新しいウインドウズ8の操作も楽しく受け止めることができる。ウインドウズアプリもなるほどだ。でも、これは画面にタッチして操作するのが基本なのか。秋モデルはそれが可能なのかな、そうするとそちらの方が?後悔などしない。

でも、今のところ、メールソフト(shuriken)がつながらないという「現象」が生じているが、shurikenの再インストールでもしてみるかな。それともウインドウズ8のメール設定があるのかな。

このように事務所パソコン、ノートパソコンに併行してパニックがあり、なおかつここ1カ月のホームページ作成ストレスがあるのだが、それでも懲りずにパソコンライフを楽しむ。因果な性分だ。

ウインドウズ8の今後

昔、MACは、明らかにウインドウズより優れていた。しかし、かっちりして自由でないところが「評価」されて、DOS→ウインドウズがこの世界を制した。しかし、今、アップルが逆襲し、ウインドウズもついにアップル派に転向した。ウインドウズ8は、しばらくは、守旧派から文句を言い続けられ、いつまでもウインドウズXPを使いたがる人もなくならないだろう。しかし、ハードの性能も、情報へのアクセス方法も大きく変わっている。今ウインドウズ8を使わなくていつ使うのか。これはちょっと前に行き、慣れるだけである。その方向は、昔、パソコンに触った緊張感とは大違いで楽しい歓びの世界である。それだけは保証できる。ただし、ウインドウズで動いていたソフトは基本的に問題ないが、ハードは対応するのにしばらく時間がかかるようだ。マウスもだめなのがある。

そして、どこかで、そのようなことさえあざ笑う大きな地殻変動が起きているだろう。現象を追いかけるのでなく、方法を、知恵を、みがくことを考えよう。